1カ月ほど前に、2022年10月5日に第54回社会保険労務士試験の合格発表がありました。

前回は合格率について書きましたが、今回はボクが最も気にしているデータのお話をします。

その前に、もう一度、令和4年度の社労士試験のデータについて復習しておきましょう。

 

①受験申込者数 52,251人(前年50,433人、前年比3.6%増)

②受験者数 40,633人(前年37,306人、前年比8.9%増)

③受験率 77.8%(前年74.0%)

④合格者数 2,134人(前年2,937人)

⑤合格率 5.3%(前年7.9%)

 

【合格者の年齢別構成】

20歳代以下(10.7%)、30歳代(30.4%)、40歳代(31.7%)、50歳代(20.1%)、

60歳代以上(7.1%)、最年少者20歳、最高齢者75歳

 

【合格者の職業別構成】

会社員(61.0%)、無職(11.0%)、公務員(7.7%)、団体職員(4.7%)、

自営業(4.4%)、役員(3.6%)、学生(0.6%)、その他(7.0%)

 

【合格者の男女構成比】

男性(61.9%)、女性(38.1%)

 

毎年ガイダンスでもお話していますが、ボクが最も気にしているデータは「受験率」です。受験率というのは、受験者数を受験申込者数で除した率です。

令和4年度の受験申込者数は52,251人、受験者数は40,633人ですから、

40,633÷52,251×100=77.8%

が、今年の受験率ということになります。

この率について、もう少し具体的に描くと、

受験の申込期限である5月末日までは社労士試験を受ける気が満々だったけど、受験当日である8月末までに、何らかの理由で受験を断念した人が、「100-77.8=22.2%」もいたということです。

学習が間に合わなかったのか? 試験内容が自分に合わなかったのか? 社労士に興味がなくなったのか? 詳細な理由はわかりませんが、15,000円もする受験料を無駄にすることになったわけですから、もとは軽い気持ちで社労士試験の受験申込をしたのではないと思います。

ボクのまずやるべきことは、自分が関連する受験生に受験する力をつけてもらうことだと思っています。

受験しないと合格はできません。

合格は受験する力が付いた人におのずとついてきます。

社労士試験を受験しようと思っている方、まずは受験する力を身につけましょう。