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前回「労務管理」の話をしましたが、「労務管理」と「人事管理」はどこが違うのか?
辞書によると、「人事管理」とは、「個々の従業員に対する採用、配置、人事考課など個別的管理」を指します。

 

どのような方を採用し、その採用した社員をどこに配置し、その社員の成績をどのように評価するのか?
これを踏まえて考えると、「人事管理」は「労務管理」に比べ、繊細なものではないでしょうか。(なんて「労務管理」も十分精細なのですが……)

 

特に、採用は別として、配置と人事考課には最大の配慮をしなければなりません。

 

例えば、「配置」に関して言えば、部署だけではなく、転居を伴う配置転換(一般的に言う「転勤」ですね)を行うこともあります。会社が、この「転勤」を命ずることによって、社員とトラブルになることだってあるわけです。

 

どうしてオレが「大阪」に行かされるんだ。これって左遷か?
どうして私が転勤なの? もしかしたら私が育児休業の請求をしたから、会社がその報復措置として転勤を命じたんじゃないかしら?
ボクの両親はふたりとも要介護状態なのに、そんな両親を残して転勤なんてできるわけがないじゃないか。

 

「人事考課」だってそうです。
会社が思っている以上に、社員は自分の評価を気にしています。自分の評価が気になるということは、他の人と比べてもいるわけです。(子どもがお互いの成績表を見せっこしているみたいなものですね)そのときに、
「どうして自分の評価があいつよりも悪いんだ」ってなりがちです。
こんなとき部下の管理ができていない上司に限って、
「A君はいつも遅くまで残業しているからね」
なんて答えたりしちゃいます。もちろん、人事考課に不満を持っている社員は激怒しますよね。
「残業やってるヤツのほうが評価が高いって意味がわからねえ! 時間内にできないから残業してるだけだろ!」
おっしゃるとおりです。

 

正直、誰もが納得し得る人事制度を構築することは難しい。だけど、何か社員が不満を持ったときに、その社員が納得し得る「明確な基準のようなもの」は必要だと思います。
 

 

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