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もうだいぶ前のことですが、社会保険庁が消えた年金問題を起こしたとき、どういうわけか社労士のことを社会保険庁の人間だと勘違いされていた方がいらっしゃいました。

 

「こらっ! お前らのせいで年金が貰えなくなるじゃないか!」って……。

 

もちろん社労士は社会保険事務所の人間ではありませんから、このようなクレームをつけられても困るのですが、こと年金に関しては完璧な知識を持っていると思っている方も多いようです。

 

これもある種妄想に近いのではないでしょうか。正直、いまの年金制度は複雑怪奇ですし、社労士にとって年金は、あまりお金にならない部分なんです。

 

だからといって「わからない」というわけにもいきません。「社労士は社会保険庁の人間である」というのは、まったくの勘違いであるにしても、「社労士は年金に造詣が深い」というのは、まったくの勘違いではないのですから。

 

ですからとりあえず年に1度は、自分の年金に関する知識をブラッシュアップしています。クライアントから年金の相談を受けることもありますし、友人やご近所さんから「無料で」年金の相談を受けることもありますから。

 

例えば、誰かがが亡くなったとき、通夜や葬儀のときは涙にくれて、年金のことなど頭にないと思います。ところが、49日が過ぎ、3か月が過ぎ、半年が過ぎ、時間が経過して、生活が落ち着いてくると、「そういえばうちの主人は厚生年金に入っていたはずだけど遺族年金はもらえないのかしら」って、ふと年金のことを思い出すんですね。

 

「そういえば、あそこに住んでる○○さん、社会保険労務士だから訊いてみよう」

 

こうして相談が来るわけです。

 

加入年数等の個人の詳細については、年金事務所に行かなければわかりませんから、細かいお話はできませんが、少なくとも「このような年金を受けることができる可能性がありますよ」という話はすることができます。そして、最終的には「年金事務所で詳細を訊いてみてください」ってことになります。

 

とにもかくにも、社労士の年金の話は、お坊さんの説法のように有り難がられるわけで、それは今の年金制度が、法改正、法改正、法改正……、で、あり得ないくらい複雑になってしまったことに由来するのではないでしょうか。

 

正直、これからの年金制度は、誰もが理解できる、より簡単で、より単純な制度にしていかなければならないと思います。

 

 

 

★この他の社労士の仕事について詳しく知りたい方はこちらを読んでみてください。

→社労士の仕事とは
 

 

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