今年の社労士試験は、足切りの補正がありませんでした。

 

社労士試験は、

 

選択式については、各科目3点以上(全5問中)取らなければなりません。1科目でも2点があると、全科目の合計点数がどんなに良くても合格できません。

択一式については、各科目4点以上(全10問中)取らなければなりません。1科目でも3点があると、全科目の合計点数がどんなに良くても合格できません。

 

ところが、毎年「補正」というものがあって、あまりに難しかった科目については、選択式であれば、2点でも許す(年度によっては「1点でも許す」ということもあります)、択一式であれば、3点でも許す、そんな制度があります。

 

ところが、今年は補正科目なし。

つまり、問題に難問はなかったということになります。

 

では、例年、受験生は、選択式と択一式のどちらで「科目足切り」をされているでしょう?

 

実は、圧倒的に選択式です。

過去10年のデータを見ると、選択式は「補正率=27.5%」(つまり、難問だったと作成側が認めた問題が27.5%あったということ)、択一式は「補正率=7.1%」となっています。

つまり、圧倒的に選択式問題のほうが難しいということ、言い換えれば、選択式の出来、不出来が合否を分ける結果となっています。

 

選択式が受験生にとってなぜ難しいか。

 

ひとつに数字を入れる問題が多いということが挙げられます。

ボクは、実は数字が得意だったので、あまり選択式を苦にしていなかったのですが、数字が苦手という方は結構いらっしゃいます。

過去10年のデータを見ると、約半分が数字を入れる問題でした。

 

社労士の学習をすると気づくのですが、数字が頻繁に出てきます。そして、その数字を完璧に覚えておかないと合格することはできません。

 

数字を克服する。これが社労士試験合格のカギだと思います。