若い頃は、

「社会保険なんて無駄なものに金を取られたくない」

って、本気で思っていました。

健康保険なんて使うこともないし、年金なんてもらえるかどうかわからないものに金を払いたくない。しかも、結構な額を徴収されます。

「金返せ」って心の底から……。

 

ボクは今年60歳になりました。

いわゆる還暦です。

振り返ると、55歳くらいまではあまり白髪もないし、たいして体にガタも来てないし、実際の年齢より若い体をしているなって、そう思っていました。

 

それが55歳くらいのときに健康診断で血圧が引っかかり、毎日薬を飲むようになり、

コレステロール値が上がり、尿酸値が上がり、血中脂肪が増え、これまた薬を飲むようになり、57歳くらいから白髪が増え始め、58歳のときには網膜裂孔という目の病気で手術を受けました。

また、子供のころから続けている趣味の野球では、肉離れ、ひざ痛、肩痛。

 

いまや故障のオンパレードで、毎月2回くらいお医者様のお世話になっている始末です。

そのせいもあって、「保険があってよかったなあ」ってつくづく思うようになりました。

保険がなかったら、毎月の医者代、薬代だけで破産です。

若いころのボクへ。

「お前は間違ってるぞお!」

 

ということで、社労士は、日本の社会保険システムの一端を担う意義のある業務を行うことのできる資格です。

「社労士の資格なんか、ニーズもないだろうし、取ったって食えない」なんて思っている方はいませんか。

そうでもありません。

会社には社会保険の加入が義務付けられていますし、日本の社会保障システムは世界からも評価を受けているシステムです。

胸を張って仕事をすることができると思います。